MUSASHINO ART UNIVERSITY | DEPARTMENT OF INDUSTRIAL, INTERIOR AND CRAFT DESIGN

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科

textiles

専攻の特徴

クラフトコースは、私たちの生活に深く関わりのある5つの素材を中心に、より良い生活環境を創造するために、ものづくりを実践する学びと試みの場です。高速化した情報や物に溢れ、経済効率を優先した世の中で、素材を生かしたデザインや自然を敬う日本人の美意識は、いま世界から注目されています。
2年次後期から、木工 金工 ガラス 陶磁 テキスタイルの専攻に分かれ、家具や室内装飾、装身具、テーブルウエア、ファブリックなど、工芸的な手仕事やプロダクトデザインの可能性を模索しながら、制作、提案を行います。課題ごとに、5コース全体で行う作品の発表や講評もこのコースの大きな特徴です。また、通常の課題だけでなく、様々な分野のクリエーターによる特別講義や企業との共同研究、海外でのワークショップ、学外展示など、社会に向けたアプローチを積極的に行なっています。
卒業後は、素材の魅力や工芸の技術を深めながら、自由な発想をかたちにする工芸家や美術家をはじめ、多様な社会に目を向け、素材の知識や経験をもつデザイナーとして、インテリア ファッション プロダクトの分野で多くの人々が活躍をしています。

カリキュラム

2年次
●デザインI: 捺染・防染技法の深化と色彩調和研究
内容・パターンの連続効果(リピート)は、色彩が加わることで布の意味性が大きく変化する。
リピート(四方・ハーフステップ)・素材・パターンとグランド・着色防染(顔料と染料)
について、数種類の異なったテクスチュアーを持つ綿素材に捺染する。テキスタイルデザインは、
布の制作と同時に、色彩、パターンが付加されることでリズムが生まれると伴に使用領域が明確
になる。空白回避としてのパターンの歴史を理解することにも繋がる。
授業内容:
触覚についてのワークショップ後、色相調和研究をシルクスクリーン捺染およびフロッタージュ
の効果および浴衣の制作。
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●デザインII: 触覚と織 <OFF LOOM・FELT>
織る行為から生まれる繊維造形を通して、テキスタイルアートへの表現を試みる。造形表現を支える言語・形態・身体を体系づけることでテキスタイルの可能性が広がる。 OFF LOOM・ハンドスピニング・フェルト・ロー染・友禅の習得。
授業内容:
ドローイングから木わくを利用したOFF LOOM制作およびフェルト・ロー染め・友禅の基本を学ぶ。
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●デザインIII: 織の構造と色彩研究
織物をデザインするには、組織・色彩・材料の3要素の理解が必要である。織の3原組織 (平織・斜紋織・繻子織)および多重組織を理解してオリジナルデザインへ展開する。色彩効果研究として、糸によるストライプ構成(セパレーション効果)後、チェック(格子柄)およびストライプのイメージを、平面構成やコラージュとして試みる。Weft Face(つづれ織)表現をミニアチュールで制作する。
授業内容:
卓上織機による織の構造の理解と色彩研究を、ウールを使い製織する。OFF LOOMを利用して、タペストリー技法(つづれ技法)を習得して3年次の課題への研究をする。
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3年次
●タペストリー
壁面を装飾するタペストリーは、古来、織物(つづれ織)で表現された絵画性の強い芸術として知られている。フランスのゴブラン織による<アンジェの黙示録>シリーズやくクリュニーの貴婦人と一角獣>の織物はその最たるものである。現代生活空間におけるタペストリーの効用は、装飾のみに留まらない深い意味を考えさせる。<空間と壁の対話>をキーワードとしながら織、染による表現と空間について研究する。
授業内容:
タペストリーの発生と変遷および空間への精神的、物理的作用については、講議を通して考えていく。同時に、形状記憶による織物、オープンスクリーンについても研究していく。
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●テキスタイルアートの研究
ウォールハンギング(Wall Hanging)を、広義に捉えながら現代美術への展開を探る。テキスタイルアートの歴史的経過と変質を理解しながら繊維素材の造形について提案する。
授業内容:
タペストリーの変遷は、美術とデザインのあり方を、素材そして技術を介して、表現の意味性を問うことになる。現代美術としての表現の多様性について討議を重ねながら、日本におけるテキスタイルアートを研究する。
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●インテリアファブリック・At the Window
空間と布の関係を、カーテンを媒体に色彩、素材、制作技法などを研究する。カーテンの本来の目的である保温、防音、遮光を理解しながら、一枚の布がつくり出される過程とアートを背景にしたプロダクトのテキスタイルを提案する。
授業内容:
カーテンあるいは窓を遮蔽するテキスタイルオブジェクトについて、機能および装飾の解釈を広義に捉えながら制作研究する。布のパフォーマンスの一つが、カーテンと考えることで機能に加えて新しい空間への提案が可能となる。
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●パターンデザイン・模写からオリジナルデザイン
テキスタイルにおけるペーパープランは、最終目標が繊維での表現であることの理解と認識が重要である。表現技法の習得と同時に素材、技法、機能を考えての表現である。また、伝統柄と言われる紋様の形態、配置、色彩の模写を通してオリジナルデザインへ展開する。グループワークとして、パーカッションライブで体験したリズムから、オリジナルの布を制作する。
授業内容:
素材の知識の習得をしながら、<描く>力を色彩調和と同時に養っていく。模写することで歴史的紋様の素晴らしさの認識へ繋がる。また身の回りのテクスチュアを写真に撮り表現技法を酷使して平面へ展開する。
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4年次
●被膜としてのテキスタイル
テキスタイルの可能性の追求は、従来の染織領域では、括れないほど多様化している。発想的にも他領域を視野に入れた展開が必要である。布の成立は、細分化された技法領域だけではなく、新たな統合から生まれる可能性を秘めたデザインが望まれる。<Whole Cloth: Constantine Reuter著>と捉えた鳥瞰図的な視点からのテキスタイルデザインが必要である。<布-被膜>のアート、デザインを介しての表現を研究する。
授業内容:
素材・糸・布そして、色彩、文様などの意味付けを行いながらテキスタイルは?における造形を具体的な方法で提案する。
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●テキスタイルが創る人間・社会・環境
統合による新たなクリエーションは、テキスタイル領域において重要な課題である。発想と展開におけるコラボレーションは、表現の融合でありデザインのためのアート、アートのためのデザインを強く意識することができる。前課題で研究した被膜の解釈は、身体・環境・ものの在り方、在らせ方を、多様な造形表現で提案することができる。<もの>を通して、社会へ発信するテキスタイルであるが、思想を持った布、糸の造形を制作提案する。
授業内容:
テキスタイルの研究を、上記の領域に存在する可能性について、具体的に造形、素材、環境、生産へと繋がる提案を行う。
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●自由制作
卒業制作を視野に入れた期間として、表現への試作機関である。各自が研究してきたテーマの充実を図る為に、目的の明確化と高度な技法表現が要求される。実物制作あるいは、試作を主体としてまとめるなど自由な方法でプレゼンテーションする。テキスタイルにおける工芸としての魅力と問題点について、社会性、時代性、生産性、芸術性などから研究して独自の表現への足掛りとする。
授業内容:
卒業制作の前段階としての研究制作を具体的に行う。
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卒業制作

  • 2013
  • 2014
  • 2015
  • 2016

教員紹介

進路

●就職
イチメン(株)、(株)イッセイ ミヤケ、(株)イケテイ、(株)イビサ、宇仁繊維、(株)エイ・ネット、(株)エービーオー、大塚製靴(株)、オーロラ(株)、(株)オリエンタルランド、CLASKA gallery & shop DO、(株)クリエイティブオフィス・タブコ、(株)ケイ・ウノ、(株)コーエーテクモホールディングス、国学院中学校、(株)澤井織物工場、シロテックス(株)、(株)タイカ、(株)タカラトミー、(株)ティー・ワイ・オー、(株)テクノサイト、(株)チチカカ、(株)東リインテリア企画、トヨタ紡織(株)、(株)中川政七商店、(株)パル、(株)バルス、(有)ファイバーワーク、(株)フィル、富双合成(株)、(株)フェリシモ、マーガレット・ハウエル、(株)丸萬、(株)三峰、(株)ミナ(mina perhonen)、武蔵野美術大学、武蔵野美術大学通信教育課程、(有)ACCENT、(株)bamboo、DNP住空間マテリアル、(株)H.P.FRANCE、Rhcalifornia、spiral market、takahashi hiroko、TBカワシマ(株)

●進学・作家活動
卯辰山工芸工房、東京藝術大学、ノッティンガム・トレント大学、文化服装学院

産官学

2014-2015●企業:大建工業(株)
『魔法のじゅうたんプロジェクト』
デザイン情報学科

2013●企業:(株)自遊人
里山十帖プロジェクト
2015 グッドデザイン賞
プロジェクトの詳細を見る

●企業:(株)タイカ
『CMFデザインの取り組み 10年後の自動車インテリア』
インダストリアルデザインコース

特別講義 2013以降

安東陽子 2013〜スライドレクチャー
梅崎 健 2013〜スライドレクチャー、ワークショップ
大橋正芳 2013〜スライドレクチャー
榮 良太 2013〜スライドレクチャー
笹山 央 2013〜スライドレクチャー
下村好子 ハンドスピニング・ワークショップ
白石眞弓 2013〜友禅・ワークショップ
高瀬季里子 2013〜スライドレクチャー
田鹿健太・辻コウスケ 2014〜 パーカッション・ワークショップ
田中秀穂 2013〜2015 スライドレクチャー
田中美沙子 2013〜2015 スライドレクチャー
玉井美由紀 2013〜スライドレクチャー、ワークショップ
鳥羽美花 2013、2015 スライドレクチャー
冨沢恭子 2013〜スライドレクチャー
中野みどり 2013〜スライドレクチャー、繭の糸取り・着付けワークショップ
藤田 茂 2013〜スライドレクチャー
堀田ふみ ブンデンローゼンゴング(織り)ワークショップ・スライドレクチャー
本田純子 スライドレクチャー
松村知佳 スライドレクチャー
松本 剛 2013 スライドレクチャー
三上有紀子 2013、2015 スライドレクチャー
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