2020年度卒業
ー 卒業制作の作品紹介をお願いします。
人体をモチーフにしたカトラリーを制作しました。
どんなに偏った食事を摂っていても、食べたものからしか身体は作られません。
食事の本来の意味を今一度考え、自身の体のことを見つめ直すきっかけとなるような、カトラリーを作りました。
ー 卒業制作に関することで、印象に強く残っていることはありますか。
とにかく失敗が続いた事です。主にバターナイフが上手くいかず、やり方や素材、考えていた方法が4、5パターン全てうまくいかなくて途方に暮れていた時期がありました。一緒に方法を考えてくださったり、色々なアドバイスをくださった先生方には本当に感謝しています。
また、一緒に解決策を考え、泣き言を言い合い、お互いに鼓舞しあえた友人がいた事も諦めずに制作を続けられた大きな要因でした。煮詰まった時の相談や、ちょっとした雑談でも、自分とは全く違う視点からの意見をもらえる事が多かったです。ハッと気付かされる事も多々あり、凄く貴重な時間を過ごせていたな、と感じています。
ー 卒業制作に取り組む上でのポイントや、意識など後輩にむけてメッセージをいただけますか。
私の場合は、コンセプトとのすり合わせが非常に大切だったと感じました。
卒制は他の課題と比べ制作時間が長いため、必要以上にデザインやアイデアを加えてしまうことが多々ありました。しかし、制作初期にコンセプトが決まっていたので、判断基準が大きくズレることなく制作出来たと思います。
あとは、予想外の失敗をする事もあるので、展示も含め、早め早めのスケジュールで制作することをお勧めします!
ー どうもありがとうございました。
2020年度卒業
中原茜