制作者インタビュー INTERVIEWS

2021年度卒

齋藤 梨夏乃 

解放

ー 卒業制作の作品紹介をお願いします。

“眠たいのに寝られない、帰りたいのに帰れない、辞めたいのに辞められない、言いたいのに言えない” 

この作品では、そんな状況や感情、全てから解放され、穏やかに眠る5人の姿を描きました。 

二―ドルフェルティングや織りの技法を用いて作品の表面を羊毛で覆い、“非現実な”、“夢の中のような”というイメージを見た人に持たせられるように制作しました。

ー 卒業制作に関することで、印象に強く残っていることはありますか。

自分の作りたいものが作れたことです。 

大学に入ったばかりの頃は、“課題”というワードに囚われていて、自分の持っている個性を作品に落とし込むことが出来ていませんでした。 

しかしある時、「高いお金払ってるんだから自分が作りたいもの作った方が良くない?」といった考えに至り、自分の好きな作品を作れるようになりました。 

今回の卒業制作でも「うちの子かわいい〜」と毎日思いながら楽しく作業しました。 

完成した作品を見て、4ヶ月前に頭の中にあったイメージが現実世界に存在していて感動しました。 

ー 卒業制作に取り組む上でのポイントや、意識など後輩にむけてメッセージをいただけますか。

卒業制作はたくさんの人が追い込まれると思います。そうした状況でも、ごはんと睡眠はきちんと取ってほしいです。 

今日は作業したくないな、と思ったらその日は休んでいいと思います。休んだ日の次の日はいつもの200%くらいの力が出るのでプラマイゼロです。大丈夫。 

最後まで健康で、自分が納得できる作品が作れることを祈ってます。 

ー どうもありがとうございました。

2021年度卒

齋藤 梨夏乃