2016年度卒業
ー 卒業制作の作品紹介をお願いします。
「地上10mの新たな街」というコンセプトを元に、既存ビルの屋上空間を利用したプロジェクトです。安宿の立ち並ぶ日雇い労働者の街として知られ、古くから地域差別等の歴史の舞台であった通称山谷地区をテーマに、大規模な再開発ではなく、既存を生かしながら新たな価値を付け足す事で現状のイメージを柔らかく変える。今や地方都市だけが抱える問題ではない高齢化や過疎化に対する提案として、新たな共生の形を目指しました。
ー 卒業制作に関することで、印象に強く残っていることはありますか。
長期間取り組む事になる学生最後の課題として、自分がより思い入れを持って制作を進められるテーマとしたいと考え、祖父母の家の近くにあり、小さな頃から印象深く思っていた地域を題材としました。事前課題の段階から現地調査を重ね、真夏に汗だくになりながら静かな街を歩き回ったのはまだ記憶に新しいです。
また広い敷地をテーマにした制作も初めてだったので、実際の作業でもチャレンジの連続でした。初めての敷地模型に苦戦したり、図面を描きながら必死に模型素材にナンバリングしたり…事前課題では少し狭い視点での成果物となってしまった為、卒制に入り先生方にレビューを頂きながら、普段はしないアプローチで進めるきっかけが出来たのも良い経験になったと感じています。またロゴやマップ、パンフレット等のグラフィックの検討や、拙いながらも3Dでの立ち上げ等、自身で実験をしながら取り組める要素を取り入れる事で、楽しみながら制作が出来ました。
また広い敷地をテーマにした制作も初めてだったので、実際の作業でもチャレンジの連続でした。初めての敷地模型に苦戦したり、図面を描きながら必死に模型素材にナンバリングしたり…事前課題では少し狭い視点での成果物となってしまった為、卒制に入り先生方にレビューを頂きながら、普段はしないアプローチで進めるきっかけが出来たのも良い経験になったと感じています。またロゴやマップ、パンフレット等のグラフィックの検討や、拙いながらも3Dでの立ち上げ等、自身で実験をしながら取り組める要素を取り入れる事で、楽しみながら制作が出来ました。
ー 卒業制作に取り組む上でのポイントや、意識など後輩にむけてメッセージをいただけますか。
取り組む期間が長い程、漠然とした焦りや不安を覚える事が多々あるかと思います。初めの段階で自分自身とじっくり向き合い、焦らずにテーマ決めを行う事が、その後の制作で気力を保つ為に重要ではないかと感じています。またもちろん息抜きも大事です。気分を高める為に好きなラジオや音楽を聴きながら作業をしていた事、時には全てを忘れて友人と美味しいご飯を食べていた事なども、集中力を継続する支えになっていたと思います!
ー どうもありがとうございました。
2016年度卒業
吉住萌